leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

怒りの川田さん

怒りの川田さん―全盲だから見えた日本のリアル
ある広告で「怒りの川田さん」のことを知った。これってあの川田くん?大学時代、ゼミで一緒だった(こうして歳がバレていく…)。当時から、「特別扱いしないでね」オーラを出しており、愛すべき酔っ払いで、女性が親切で歩行介助するときも、「ちょっとラッキー」みたいに、腕を組んで歩いていた。
ゼミ仲間が酔っ払って、あの白い杖を振り回して、「剣豪」の真似をしているのを、ニコニコ笑って眺めていた(とは言わないか)ことも。
苦労して就職して、結婚して(離婚して)、いつの間にか音信不通になり、秘かに心配していたところだった。
本書は、決して「五体不満足」のような美談調ではなく、「障害は不幸」と独白しており、その上で、全盲でなければ気づかない社会の盲点(社会の方が、眼がみえていないことを改めて知る)を指摘している。
偶然、有隣堂にあったので、この本を手にとってから数時間で3分の2を読了。「毒」全開の内容なんだけど、必ず「目を開かせて」くれること請け合い!
大手出版社でないようだが、どんどん話題になるといいな!