leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

マイケル・J・フォックスのインタビュー番組

ジェームス・リプトンが進行役を務める、映画スターへのインタビュー番組に、マイケル・J・フォックスが出演していたので、ビデオに撮って、夕方観る。
映画"Back to the future" での少年役が、記憶に強く残っているが、何より、パーキンソン病を告白し、「スピン・シティ」という高視聴率を得ていたTVシリーズを降りたというニュースが伝わり、2002年に「ラッキー・マン」という自伝を発表した。
今まで、このインタビュー番組に、なぜ彼が出ないのだろう? それだけ病気が悪いせいか。と考えていた。そんな私にとって、とてもタイムリーな出演となった。
収録中も「2分、時間をください。薬を飲まなくてはいけない。2分で効くから」と席を立った。そのとき、手の震えは、隠しようもなかった。
最後の学生との質問にも誠実に答え、「病気と闘っている人に、『簡単だ』なんて言えないよ。それなりの苦労を知っているから。今も顔がレモンを食べたときのように45分間そのままってこともある。でも、それを受け入れて、じっと過ぎ去るのを待つんだ」と、体験した人でなくては語れない言葉の数々。
15歳になる息子、妻、母、妹も客席の一列目に座っていた。彼女たちは、スターとしての彼よりも、その後の彼を大いなる誇りとしてみつめていたに違いない。
「病気を告白したあとは、一人のカナダ人に戻れた気分」と語っていたが、これからの夢として、監督もしたいと語っていた。完全にリタイアしたわけではないのだ。
カナダ人のコメディアン気質にも言及し、本当に学ぶことが多いインタビューだった。