- 新聞販売店の懸賞で当たった、歌舞伎座６月公演夜の部を友人と観にいきました。
- 夜の部の目玉は「盟三五大切（かみかけてさんごたいせつ）」という通し狂言。忠臣蔵の討ち入り前夜、資金調達のために悲喜こもごものストーリーがあったのですが、これもその一つ。百両があれば、討ち入りに参加できると思い、妻（中村時蔵）に太夫をさせてまで金を工面する主人公・三五郎（片岡仁左衛門）。その妻に横恋慕し、切らなくてもいい殺人を犯してしまう源五兵衛（中村吉右衛門）。
- 妻の袖に「三五大切」という彫り物があり、それほどまでに夫に尽くしている夫婦。愛情が強い故に源五兵衛から金を奪う計略をめぐらすが、その源五兵衛の正体が実は…。
- 長い狂言でしたが、通してみることで、どんどんストーリーに引き込まれていきました。
- 染五郎さん、孝太郎さんという若手も参加されており、次回は、主人公レベルのお役を務められるのではないか。と楽しみでもあります。
- この「良寛と子守」、高齢者パパの代表格、富十郎さんが、長男と長女と同じ舞台を踏みたいがための舞台。千秋楽のこの日は、何回か、長女の愛子ちゃん（２歳にもなっていないとか）が、舞台から「脱走」という場面があったのですが、最後には、リズムにあわせて踊っている場面もあり、関係者の苦労が偲ばれたのでした。
- 千秋楽というのは、たぶん忙しいと思い、「会えたらいいですね」と東太夫さんとメールのやりとりをしていたのですが、終演後、歌舞伎座近くのバーで、葵太夫さん、東太夫さんと私ども二人が「打ち上げ」と称して飲んでいたのは、想像もつきませんでした。
