昨日、久しぶりにホームの母と面会室で歓談。
亡き父との結婚に至るストーリーを語ってくれた。
出来たばかりの自衛隊地区病院で看護婦として勤務していた母は、東京から赴任していた院長先生に可愛がられ、休日、お手伝いさんが作ったお弁当を持ち、専属運転手の車で、ドライブに度々出かけていた。東京に妻子を残していた先生が淋しいだろうという気持ちで。
小さな病院のこと、噂に上っていたようで、ある日、母の実家に、高校受験前の院長の息子が訪ねて母の顔を見に来たそうだ。
そんな折に、父は、地区病院の経理担当として赴任。何故か週末のドライブの助手席に乗るようになり、4人で何回かドライブしたとか。
で、母は父にいろいろ相談に乗ってもらっていたところ、父は隣の教育隊へ「栄転」。
父は母との結婚を決め、本決まりになったタイミングで紅白饅頭を職場に50個置いたのだとか。
結婚後も母は看護師を続け、実家の母の助けを借りつつ姉と私を産み育て、父は母を自転車で迎えに来てくれていたそうだ。自衛隊カップルが何組かいたらしい。
その後、父の横須賀勤務が決まり、母や私たち姉妹も横須賀へ。
「大草原の小さな家」のような生活だった。
母に『マドンナ』だったんだね。と言うと、満更でもない笑顔。
忘れないように、書いて残しておきます。