leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『八十日間世界一周』ジュール・ヴエルヌ

 

1873年に発表され、日本では1976年に初版が発行された東京創元社の文庫版がこの8月に27版を数え、それが図書館の新刊リストにあったので、ポチっと予約。

教養小説」の一つとして読んでみたかった。ジュール・ヴェルヌの著書は初めて。

ということを、今の職場で一緒の仕事をしている方(同年代)に昼休み話したら、フッと笑われたようで「私は大学時代、SF研究会で、これもその頃読みました」とのこと。

SFなのかどうかさえ、読んでみなければわからなかった。映画も観たことなかったし。

航路や陸路、当時のあらゆる交通手段を取り、「80日で世界を回れるか」という賭けに出たフォッグ。雇ったばかりの忠実な下男パスパルトゥー、思い込みでフォッグを追い、世界一周に同行することになったフィックス刑事、インドで危機一髪のところを救われたアウーダ夫人。落ち着き払ったフォッグの真意はなかなか語られないが、パスパルトゥーの眼から、世界一周の冒険を追体験できる。

こういう本こそ「読まずに死ねるか!」。