leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『コロナ禍の東京を駆ける』稲葉 剛・小林美穂子・和田靜香

 

 

 「緊急事態宣言下の困窮者支援日記」というサブタイトル。

コロナで、ネットカフェも休業となり、ネットカフェ難民の駆け込み場所が無くなり、稲葉氏いわく「パンドラの箱を開けてしまった」様相の東京。

後手後手の役所相手に、支援活動に駆け回る支援団体「つくろい東京ファンド」の2020年4月から7月の日記である。

役所が「たらい回し」、あるいは「見て見ぬふり」をして、つきそっている支援者が「こういう制度も使えるはず」と主張すると仕方なく援助する。

役所側の人間も「助けたい」気持ちの初心を、「公平性」やら「税金の有効活用」の名の下に、いつの間にか「体制側=お上」になってしまっている。

それぞれの事情があり、窓口で長く待たされた挙句、長時間の聞き取りに辟易する利用者。

深く勉強させられました。

 

つくろい東京ファンド