高校生の頃、知っていた『モモ』。でも、ちゃんと読んでいなかった。
文庫本で出版されていることを知り、880円のところ、ブックオフオンラインで550円の中古価格で入手。
『モモ』は、円形劇場跡に住み着いた浮浪児(これも死語になるのかな?)
誰の相談事にもじっくり耳を傾け(傾聴?)、楽しくなるようなお話を語り、遊びをみつけ、周りを幸せにしてくれる不思議な女の子。
そこに「時間どろぼう」の集団が襲い掛かり、「あくせく」こそ美徳。時間の貯蓄を進め、人々から余裕をかすめ取る。
そこに「搾取」をかぎ取ったモモが、灰色の男たちに立ち向かう。
あらすじは、ここに詳しい。
親子関係であれ、職場であれ、一定の「教育期間」は、言われたことを受動的にこなすことであっぷあっぷ。そこを過ぎて「独り立ち」するときは、能動的、直観的に行動を選択し、トライ&エラーしつつ「わが道」を模索する。
ああ、いつになっても、いくつになっても、その繰り返しなんだな。