コロナ休暇中に、韓流ドラマに嵌る人がいるそうだ。
でも私は、この小説を手に取った。書評でも高評価だったし。
主人公は扁桃体(アーモンド)が小さく、感情がない。
祖母と母に育てられたが、事件に巻き込まれ、理解者も少ない中、新たな出会いに刺激され、予想外の成長を遂げる。
感情を持つこと、吐露すること、理解してもらうこと、周囲を巻き込むこと、どのレベルでも躊躇いがつきもの。
感情を封印しておけば、上位の危惧は招かない。
でも主人公には、感情を吐き出す場面がやってくる。
自分の「感じない」部分を強みに、敵と闘うのだが、それは強い「友情」に培われたもの。ほっとけないんだな。
これも周囲に「読んでみて」ときっと勧めてしまう一冊。
ほっといておけないんだな。