WOWOWで、アカデミー賞の発表が近づくと、前年度の受賞作がオンエアされる。
前年度の作品賞でした。
ヴィゴ・モーテンセン演じる主人公のイタリア系運転手トニー・リップが、カーネギーホールの上階で暮らすピアニスト、ドクター・シャーリーに雇われ、南部のツアーに出かける。
アメリカ南部では、差別意識が支配し、ガイド書「グリーンブック」を頼りに、専用のホテルやトイレを使用しなければならない。
それでもピアニストの行動は、演奏会会場の住民はもちろん、運転手の意識を根本から揺さぶる。
フライドチキンの食べ方のくだりでは、「どっちが粗野なんだよ!」と思う。
配役の勝利。同時に南部の畑で耕作に勤しむ黒人の姿は、忘れられない。