新聞広告や書評で、同世代(50代)の恋愛描写が高い評価を得ていたので、ポチっと購読。
熊谷に住んでいたとき、コミュニティの狭さを実感したが、本書も、小学校、中学校の卒業生が、何となく歳を重ねるか、戻ってきてしまう土地柄。
この二人も、中学生の初恋の思い出を胸に、それぞれの結婚生活を経験後、この土地に舞い戻り、再会を果たす。
例外なく、悪意のない「かきまぜ役」がここにもいて、気づけば二人。
ここから想定外の展開が待ち受けるのだが、共感できたのは、相手を気遣って躊躇いがちに発した言葉が、相手をさらに気遣い、思ってもいなかった行動を女性にとらせてしまったこと。
数少ない発言やサインを、ストレートには受け取れないのだな。
「含蓄」深い、恋愛模様であります。