leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

三谷かぶき

6月歌舞伎座 夜の部『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち

三谷幸喜の歌舞伎作品、2006年にパルコ劇場で上演された「決闘!高田馬場」の生中継をWOWOWで観ていた。東太夫さんが、リングアナ(相撲審判?)に扮する演出もあり。その時の主役、幸四郎さんと猿之助さんが中心となり、愛之助さんと三つ巴のメインキャスト。そして、白鴎さん、染之助さんの高麗屋3代、八島智人さんのインパクト、尾上松也さんのお客さんとの掛け合い、見どころ満載でした。

ストーリーは、伊勢から江戸へ船出した商船が難破し、ロシアへ漂着。

史実は、こちらに詳しく、大黒屋光太夫さんの稀有な体験が語られる。

http://blog.livedoor.jp/kzfj0409/archives/47300583.html

俊寛」を彷彿とさせる場面の数々。

事前の宣伝写真から、「もしかして全編洋装?」と思ったのですが、2幕目までほぼ船の乗組員の衣裳。3幕目の猿之助さん扮するエカテリーナ女王の衣裳はまばゆい。

猿之助さんは、「決闘!高田馬場」にも出演していたが、「NINAGAWA十二夜」で演じた麻阿の役で贔屓の一人に。澤瀉屋を率いて「ワンピース」などの成功を続けているが、三谷歌舞伎にはずっと出演してほしい。

犬ぞりの登場シーンは圧巻。研修生さんたちが健闘されていらっしゃるのかと。

揃うところは揃う。それでも個性を放っているところはユニーク。

週末の切符は既に売り切れ。新作歌舞伎として、名を残すことでしょう。