書評家の斉藤美奈子さんが絶賛していたので、購読。
フランスの作家で、全世界で話題になっているようだ。
インドとイタリアとカナダでそれぞれ生きる三人の女性。民族、宗教、因習、ガラスの天井、いくつもの理不尽な人生が語られ、心が押しつぶされそうになる。
ステレオ的な男性との対立ではなく、尽力する男性も登場する。
3人に共通するのは、歩みを止めないところだ。
壁を叩いて割って前進する。
作者の脚本と監督で映画にもなる。
以前知り合ったインドの研究者カップルは、ダンナ様のカーストが低いことを気にされていた。事情を知らない日本人の私にも語るので、記憶に強く残っている。
本書に出てくるインドの母子はその後、幸せに暮らせたのだろうか?
夫は母子を追いかけてはこなかったのだろうか?
ピンクリボン運動に携わる方々にもぜひ一読を勧めたい。