leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『盲目的な恋と友情』辻村深月

 

盲目的な恋と友情 (新潮文庫)

盲目的な恋と友情 (新潮文庫)

 

  図書館で予約して借りた一冊。

学生オケに属する主人公が経験した学生指揮者との恋を、前半は当人が、後半は友人が、それぞれの立場で綴る。

恋に嵌るまでの経緯が、当人同士ではない、指導者、親、愛人の策略によるものであることが、そもそもぶっとんだ設定。ただの美男美女のカップルのストーリーでは終わらない「盲目的」ぶり。

そして、それを見守るはずの友人の何と屈折している思い。

ブラバンにいた自分にとっては、ちょっと「あるある」。