以前から読みたかった本が図書館で借りられた。今は予約待機者ゼロ。
10年に渡る父親の闘病記。
妻、3人の娘、孫、と認知症を患う父親を巡る人間模様。
現実には暴力、徘徊、施設入居に至る逡巡など、エスカレートするケースもあるらしいが、その世界を知っておくには最適。
同窓会にたどり着けなかったのがこの父親の認知症の端緒ということだが、7回忌を過ぎた父もそうだったようだ。我が家も10年近くの「長いお別れ」ができたと思える。
亡くなるときは涙が出なかった。母も同じで、大泣きしていた姉と「何が違ったんだろう?」とよく話す。
母にもぜひ紹介したい。