2004年頃から読み続けている伊坂幸太郎。
文庫になってから読むのか。自分でもちょっと悔しい。
男性の会話が多いのだが、警察組織の会話、理容店での会話、金子ゼミでの会話、それぞれすべて「一理」あり、「正論」なのである。
今、日大アメフト部のアンフェアなプレーが話題になっているが、それも「これこそ正論」と指導者に諭され、自分の頭で考えることなく従う選手。
ネットという公開処刑の場にさらされている。
監督が自殺にまで追い込まれれば拍手なのだろうか。
このニュースの行方を気にしながらこの本を読んだので、余計に心が痛む。
本を読む限りは、疾走感もあり、いつも爽快になるのだけど。