のっぴきならない事情で、インドのIT企業で、日本語教師となった主人公。
百年に一度の洪水に見舞われ、そのカオスを表現。
同時に、自らの生い立ち、インド社会に色濃く残る身分制度「カースト」、インドの恋愛事情など、具の多いカレーを頂いているかのよう。
まとまりはないが、受賞理由にも挙げられていた「パワー」が感じられる。
「飛翔装置」という奇抜なアイデアも意外にこの作品に溶け込んでいた。
そういえば、厚木の自宅に遊びに来たインド人の新婚さんは、逆カーストだった。
嫁が持参するというお金はどうしたのだろう?
インドに帰国してから、子供が生まれたらしく、その後、連絡を取り合っていないが、奥さんの方が優秀な大学の教員で、ダンナさんは、インド北部で教えているといっていた。
彼らは化学の研究室にいたので、インドの環境を少しでもよくしている人でいることを願う。
インド人の目力。ボリウッドの女優からは感じられるが、往年のボリウッド映画では中年の俳優がスターだったので、イマイチ、ピンとこない。