leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

母の恋バナ

新年を迎え、心機一転、文章を綴り続けることを「一年の計」に。

さて、カウントダウン花火と初日の出のために、母の住まいで新年を迎えました。

デパートからの宅配おせちを囲み、紅白歌合戦を眺めながら、母の恋バナを聴きました。

昭和32年頃でしょうか?

母は、舞鶴国立病院で看護師の資格を取り、大陸からの船に乗る帰国兵を迎え、その後、京都や大阪で看護師をしておりました。舞鶴に住む母のリウマチが酷くなったということで、舞鶴の病院に職を求め、開院間もない、舞鶴海上自衛隊病院に勤務、京都から単身赴任している院長先生に気に入られたそうです。

その院長先生、経理の独身女性とも仲良くなり、噂が立つのも平気で、二人の間を行ったりきたり。で、母と経理の女性は仲良くなってしまったとか。

その後、のちに私の父が病院の経理担当として赴任。母と結婚を前提につきあうことに。

それが院長の耳に入った途端、父は異動に。そして母も内科外来から手術室へ。

何とも狭量な院長であります。

その後、両親は結婚。舞鶴で新生活をスタート。姉と私を産み、祖母に預けながら看護師に復帰。父の異動先では、父が埼玉出身なのを「忖度」し、横須賀への異動を命じます。農家の8男として育ち、ほぼ「養子」状態と思っていた母の実家は「騙された!」。しかし、母は結局誰も知った人もいない横須賀へ。

父の埼玉の実家では、結婚の挨拶の折、「あんな細い看護師をもらって、病気になったらどうすんだべ?」と話しているのを母が聞いてしまい、「絶対病気なんかしない!」と心に決めたとか。その後も埼玉の実家に行くのを嫌がります。

父は5年前に他界。母もいつボケてくるかわからない。

そんな母からの、貴重な聞き書きです。