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leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

母の観た火の玉

随想

母と昼食後、話をしていると、「若い頃、火の玉を観た」と言いだした。

 

看護師として勤務していた夜勤明け、何気なく寮の部屋の窓から病院を観ていると、何やら慌ただしい気配。患者が亡くなったのかもしれない。

と思っていると、ヨーヨーのような火の玉が、病院の上空をいくつも舞い上がり、それはそれは美しい花火のような光景だったそうだ。

それは途中で消えることなく、天空に吸いこまれていった。

病院側では、それに気づく人もいなかったそうで、母にだけ見届けられた。

患者が亡くなるときに毎回見えるわけでもないそうだが、他の看護師と話すと「私も火の玉を観たことがある」ということも。

 

母の言葉は、これからも折に触れ、書き留めていきたい。