leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

ソロモンの偽証

700ページ以上もある3冊を「最後までしんどい」「最後がもうきてしまう」「結末よ、まだまだ来ないで」と逡巡しつつ読了。

昨年発刊されたミステリーの話題作。

テーマは「男子中学生の死は自殺だったのか?」。

その死をとりまく「偽証」に翻弄されつつ、中3の夏の課外活動として、クラスメイトが事実探求のために、学校内裁判を開廷する。

生徒の真摯な思いに、教師も親もこの法廷を見守る視線が温かい。

マスコミの餌食にされそうにもなるが、彼らの機転が窮地を救う。

嘘に対する「謝罪」「償い」の場としても、法廷はきちんと機能している。

中学生から高校生に、ぜひこの本を読む機会があるといいのだが。

「法廷」という厳粛な空気感に触れる入口として。

それぞれの家族や友情のエピソードも魅力的で、根っからの「悪人」は一人も登場しない。

 

ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第II部 決意

ソロモンの偽証 第II部 決意

ソロモンの偽証 第III部 法廷

ソロモンの偽証 第III部 法廷