ブックオフ、ハードオフ、モードオフ、TSUTAYAとワンセットになった書店、東京靴流通センター、洋服の青山、紳士服はるやま、ユニクロ、しまむら、西松屋、スタジオアリス、ゲオ、ダイソー、ニトリ、コメリ、コジマ、ココス、ガスト、ビッグボーイ、ドン・キホーテ、マクドナルド、スターバックス、マックスバリュ、パチンコ屋、スーパー銭湯、アピタ、そしてジャスコ。こういう景色を”ファスト風土”と呼ぶのだと、須賀さんが教えてくれた。
地方のダレた空気や、ヤンキーとファンシーが幅を利かす郊外文化…
田舎町を抜け出したものの、何者にもなれず幸せも見つけられないまま、また元の田舎町に戻って、とうとう30歳になってしまったんだから。
なんていう「あるある感」なのだろう?
地元を忌み嫌いながら、ここに舞い戻って来た主人公たちが繰り広げる日常。
「あの頃はよかった」と幻想を追いつつ、当時の人脈を追っても、同じ輝きは再現できない。折り合いをつけたのか、屈服したのか。
20歳も年下の人の作品だが、私には共感できるところが山ほどある。
- 作者: 山内マリコ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/08/24
- メディア: 単行本
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