昨年ベスト1という評価の高い本で、図書館でもまず借りれないと思い、アマゾンでポチっと購入。
昨日夕方から読み始めて、結局、深夜まで読み続けて読了。
ある県警の広報を担当する主人公・三上。
「宮仕え」なので、今置かれている位置で、それまでの評価、今後の処遇、同期とのランクなど、見えてしまうところが大きい。
娘の出奔の一因が、父親として理解の範疇を超え、それに翻弄される妻を支えきれなくなりそうなときもある。
実名公開の是非が重要なカギになっており、記者クラブとの熾烈なやり取りも見逃せない。
美雲という女性部下への扱いも考えさせられる。「女性」だからこそかばう主人公。
かばわれるのをよしとしない美雲。
作者の横山秀夫さん、昨年、講演会で拝見したが、病気で苦しんでいたとは思えなかった。このレベルの作品を、これからも数年に一度でいいので、出し続けて欲しい。
- 作者: 横山秀夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/11/22
- メディア: Kindle版
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