leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

キャタピラー

若松孝二監督の悲報は突然だった。絶頂期に、はしごを外された感がある。

寺島しのぶさんのNHK・BSプレミアムの特集も心に残った。

そして昨夜、WOWOWで、「キャタピラー」の放映が突然あったので、録画して観る。

戦地で四肢を失い「軍神さん」と称され妻の元に帰還した日本兵。

「軍神さん」自身の戦地での記憶は、武勲ではなく、現地の人を人として扱わなかった悪行。

それを伝える術もなく「食べて、寝て…」と勲章にふさわしい日々を送る夫婦。

「仕方ないな~」と「軍神さん」のわがままを聞きいれる妻。

鉛筆を口にくわえて、文字を書かせても…。

「出かけましょう」と、リヤカーに「軍神さん」を乗せて畑仕事に出かける様は、誇らしいのか、見世物としてあてつけなのか。

寺島しのぶさんの女性の持つ二面性が印象的。これでベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞」を獲得したことも、至極もっともなことだと思える。

それにしてもあの「キャタピラー」になる特殊メイク、どうしたのかな?

夫役の男優は、プロフィールを観たら、若松監督の映画に重用されている方のようです。

観たかったもやもやをスッキリさせることができました。

キャタピラー [DVD]

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