leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

九月が永遠に続けば

九月が永遠に続けば (新潮文庫)

九月が永遠に続けば (新潮文庫)


宮部みゆきさんの講演で、イチオシだった方の文庫本を、同行者が貸してくださったので、タイムリーに拝読。
息子と二人で暮らしていた女性に次から次へと降りかかるミステリー。
誰が味方で、偽善者は? 本当の被害者は誰か?
10日間足らずの翻弄され、凝縮された日々を巧みに描いています。
リーフに子どもが息子がいれば、起こり得ること。
夫に去られ、子どもも独立し、主人公には寄り添うべき人が残らない。
服部さんは、親切でもあるが、お節介であり、プライベートに土足で踏み込むが、最後まで悪人にならないのは「それでもご近所のよしみ」という将来もあるという関係性か。
本を伏せたくなる描写もあるが、女性作家でも、渡辺淳一氏のような方が出てきてもいいわけで。
他の著作も読みたくなります。
筆名から、もっと若い人を想像していました。いい意味で裏切られました。