ＫＡＧＥＲＯＵ

ＫＡＧＥＲＯＵ

話題の『KAGEROU』。amazonで、予約して読んでしまいました。
そこまでするか…。
ポプラ社小説大賞は、今回で５回目。
選者が気になったので、調べてみると、社内の営業社員。
やっぱり、匿名で応募しても、どこかで「あの水嶋ヒロだよ」「売れるんじゃねぇ？」とのバイアスがかかったのかも。
ケータイ小説、ライトノベルとか、軽い読後感のジャンルはあるのですが、これは「あの水嶋ヒロだから許される」。
賞金2000万円辞退の美談も、処女作で大賞を取ってしまったことが自分で許せなかったのかも。
文学部とかで、一生懸命、小説の創作を学んでいる方々は、この一件をどうとらえるのか。
ポプラ社大賞は、今まで、有望な新人を育ててきた歴史もなく、来年から「新人賞」に衣替えだとか。
さて中身。
冒頭のシチュエーションはなかなかいいのですが、病気の少女との関わりが、どうにも手塚治虫のマンガのようで。
後半から結末に向けては、「読み手の力量に委ねられる」とでも書いておきましょうか。