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leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

女ぎらい

女ぎらい――ニッポンのミソジニー

女ぎらい――ニッポンのミソジニー


このところ、「おひとりさま」提唱者としてのとりあげられ方が多くなりつつある感の上野千鶴子先生が、本来の「女性問題」に真っ向から取り組んだ、心から「待ってました!」と思える一冊。
冒頭から、トニ・モリスン、サイード、フーコーと、以前、大学院の聴講生としてテキストや参考図書として紹介された著者が取り上げられ、驚きを禁じ得ない。
本書は、紀伊国屋書店が発行する機関誌に連載されていたもので、その編集者の眼力の賜物と、上野千鶴子先生もおっしゃっている。
しかし、こうして「女性問題」をテーマにとりあげる、掘り下げるという行為そのものが、「女性」に対する温かい眼差しに思えてしまうのは、自分の心が荒みがちなせいだろうか。
「臭いものには蓋」ではないが、他人の言動に対して、瑣末なことと通り過ぎる賢明さで、日常は成り立っているのかもしれないのだが。
自分が真剣に悩んでいることも、案外、別の視点から立てば、「どうってことないよ」「ヒマだからそんな思いに至るのだよ」と悟れるのだから。
「おひとりさま」で生きる覚悟さえできれば、他人の女性の生き方や考えは、「どうってことないよ」。
となると、女性問題って、改めて何かな〜。