leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

小暮写真館

宮部みゆきの新刊。

小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

小暮写眞館 (書き下ろし100冊)


両親、兄、亡くなった妹、弟のピカちゃん。
この5人[?]家族が、以前、写真館として使われていた古家に転居してきたことが物語の発端。
地元で親しまれていた写真館の名残をそのままにしたことで、営業中のような印象を周囲に与えることで、様々な波紋を起こす。
何より、店主だったおじいちゃんがそこにいるかのような雰囲気が、温かい印象を醸し出すのだ。
ピカちゃんの言動、かわいすぎ!
高3の兄「花ちゃん」の目線で物語は進行するが、高3の夏をこんなにじっくりと、記憶に残っていたら、どんなによかったか。
4章に分かれた連作で、とても分厚いのですが、異常気象に見舞われたこの夏を乗り切るためには、よかったかも。