leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

Nのために

Nのために

Nのために


「告白」しか読んでいませんが、ぜひ読みたいと思い、図書館にリクエスト。ようやく入手でき、研修への車中で読みとおしました。
ある殺人事件の背景を、関係者の胸中から多角的にあぶりだす。
その誰もが、「誰かのために」ひと肌脱いだ挙句、この展開を手繰り寄せる。
現代の「羅生門」?
身体の痛さより心の痛みの方が、深いのです。
でも、読んでいるだけで「痛い」。
テーマの一つは「痛みの共有」だったりしますが、これを「愛」と錯覚すると悲惨なことになります。
「まだ」「もっと」「ウソじゃない?」の上乗せになるから。
「穏やかな愛で十分」と思わされます。