leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

奇跡の人〜塙 保己一

奇跡の人・塙保己一 ヘレン・ケラーが心の支えとした日本人

奇跡の人・塙保己一 ヘレン・ケラーが心の支えとした日本人


図書館の書棚で偶然見つけた一冊。「はなわ ほきいち」と読みます。
転居してから、この人のことは、何回か耳にしていました。
目が不自由だが大成した、地域の偉人らしい。
ということで、1冊、基本を押さえておこうと思いまして。
江戸時代、盲人の暮らしは、按摩か琴、三味線の芸能、金貸しと相場が決まっていました。
しかし、学問の道を究めたかった保己一は、按摩の師匠に申し出て、期限付きで学問に励みます。
一度、朗読してもらえば、すべて覚えてしまうという天性の記憶力で、「群書類従」という、日本古来の書物を分類、整理し、後世に残すという偉業を成し遂げました。
後に、ヘレン・ケラーが戦争をはさんで2度来日した折に、この保己一の業績を称え、周りの日本人が再評価したようです。
検校という身分についても、盲人の官位としては最高位であり、昇進には、それなりのお金を納める必要もあったようですが、彼の人柄、功績を称え、支援者が大勢いたので、検校という身分についたそうで。