薬害訴訟で注目された、福田衣里子さんが書いた一冊。
- 作者: 福田衣里子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2009/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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長崎出身。20代初めまで、普通の女性の暮らしをしていた筆者は、大学在学中、ヨーロッパへの3ヶ月の冒険旅行の後、就職を目前に出生時の血液製剤投与によるC型肝炎ウイルスへの感染が判明。闘病生活に入る。
2004年実名を公表、薬害肝炎九州訴訟の原告となり、国の方針を一変させる原動力となった。
肩肘はらず、普通の声で、この苦境に巻き込まれた一部始終を語っており、恋人、結婚への不安、家族との対話、同じ被害者との連帯、支援者との関係などを、余すところなく伝えている。
改めて、厚生労働省って、3分割くらいしてもいいような気がする。
大臣が3人いても。
年金、介護、薬害、今回の豚インフルエンザへの対応。
すべてが舛添大臣の所管。
大事なニュースが、あっという間に過去のものとなり、次々と対応に追われる。
そこで「隠蔽体質」と言われても、ねえ。
彼女が議員になって、担当大臣になる日も、来るかもしれない。
カメラは「クール・ビューティー」に彼女を捉えていた感があるが、決してそんなことはなかった。
「もっとがんばらんと!」と同時に「そんなにがんばらんと〜」の、ちょうどいいバランスを持ちあわせているようだから。