三谷幸喜さん作の二人芝居。中井貴一さんと戸田恵子さん。その他、カメとミニオーケストラが活躍。
30年間の夫婦が「いかに破綻に至るか」がストーリー。
デジタル表示で、日数表示をしているのですが、これが、「残りの日数」なのか、「積み重ねた日数」なのか、あまり理解できませんでしたが、その表示で、時間の前後がめまぐるしく変化しているのに、「ついてきてね」という趣向。
戸田恵子さんは、若いときは新婚ミセスらしい芝居をしているのですが、中井貴一さんは、「老い」はみせるものの、若いときの「若さ」は戸田さんほどでは。
だから、「今、二人はいくつなんだろう？」と不思議に思えます。
でもそんなことはおかまいなしに、三谷ワールド炸裂で、台詞に没頭できます。
中井貴一さんは、倉本聡さんのドラマ直後だったのですが、三谷さんが舞台前に、アナウンスで「よかったですね。今年中には観たいと思います」という告白にクスリ。
戸田さんは、演じているのですが、きっとプライベートでもこんな会話があったのだろうな。と彷彿とさせるシーンが。
当初は遠慮しているが、思いを届けるために、ついつい「キレがちに」会話を終わらせてしまうところなど、よく描かれています。
この夫婦のターニングポイントが、子どもを産むかどうか。という選択にかかっていたところ、どこの子なしカップルもこうだと思われたら･･･。
