leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

決壊

平野啓一郎の新刊「決壊」を、図書館で予約し、今朝、入手した。
夜までに上・下巻2冊読破。

決壊 上巻

決壊 上巻


決壊 下巻

決壊 下巻


主人公の兄弟。
兄は、東大を出て、国立図書館の調査官というエリート。独身ライフをエンジョイしている。
弟は、兄にコンプレックスを抱きつつ、妻子との幸せを願い、老親を気にかける。
さて、ここからが、身につまされる。
弟は、ブログで、妻にも語れない心情を吐露する。
妻がそれを発見し、第3者を装って、激励のコメントをする。
そこに、兄と思われるコメントを発見し、そこに妻は、義兄の思いやりを感じ取る。
しかし、悲劇が訪れる。
少年犯罪、犯罪者家族のあり方、ワーキングプアの問題、無差別殺人、そしてネット社会のジレンマ。
爆笑問題としか思えない、お笑い芸人も登場。
今、手に取って読んでみてください!
ゆっくり読むことが許されるのであれば、難解な文章の「奥」も調べながら読み進めることをおススメします。
こうしてブログを綴ることにさえ、少々ためらいを感じてしまう。
改めて「自己責任」の意味を突きつけられた。