leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

狐忠信

国立劇場で、義経千本桜「狐忠信」がかかっており、朝日新聞夕刊の劇評で「東太夫の義太夫と三味線が落ち着いている」という一文に、「これは観にいかなくては」とネット予約すると、最終日の最前列、左隅が予約できた。
親と子の歌舞伎教室というイベントなので、最前列でも3800円。
渋谷から半蔵門線で難なく国立劇場へ。
開場時間より早く着いたので、チケットを受け取り、そこでしか買えない「亀治郎の会」(葵太夫さんの娘道場寺があるとわかり)のチケット(3000円)までゲットしてしまい、歌舞伎情報館へ。
狐忠信の衣装やからくりが紹介してあり、そこで、登場のときに、花道から「出るよ」との声で観客が気をとられるうちに舞台のからくりの階段から狐智信が登場する。という解説が書いてありました。

にも関わらず。。。

花道がよく見える席に久しぶりに座れた嬉しさもあり、花道にライトが当たると、そのほうばかり気になってしまいます。
狐忠信の登場のときも、「やられた!」と思いました。事前に学習したはずなのに。。。

東太夫さんは、御簾上げの状態で、電光掲示板に語りが出ます。
礼はすべて「らい」と発音し、難しい言葉が随所に出てきました。
でもこの電光掲示板のお陰で、文字がわかり、すると意味がわかるのです。
東太夫さんは、いつも「義太夫って何言ってるかよくわからないでしょ?」と気にされていらっしゃいます。
それでも「音楽」の一つとして気持ちよくなるだけでいいと思っていたのですが、やはりこのサービスはありがたい。

客席には夏休みの親子が多かったのですが、隣のお母さんもこっくりこっくり船を漕いでいました。
歌舞伎って、「夢心地」になるものなのです。
さすがに騒ぐ子どもがいなくて、助かりました。

帰りは、渋谷の乗り換えもとてもスムーズで、6時半に自宅に着いたのが奇跡的。