leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

新薄雪物語

歌舞伎座昼の部「新薄雪物語」をトリニティさんと観にいく。

前日に急遽予定を立てたにも関わらず、終演後、義太夫の竹本葵太夫さんと東太夫さんとお目にかかることができた。
幕見だったが、ベストの席で観ることができたし。
1幕目は、染五郎さん中心で、ロマンスあり、笑いあり、殺陣ありの楽しい一幕。
外国の方が多くいらしていたが、興味を持っていただくにはよい選択でしょう。

さて、終演後、義太夫界で油の乗り切ったお二人と、どんなお話をさせていただいたか。ほんの少し。
演目の中で、刀の中に細工をして、呪いをかけるという場面があり、筋書き(パンフレット)に、「刀のながご」という表現があった。
歌舞伎を理解するための「筋書き」を見てもわからない表現だったので、率直に伺ったところ、丁寧にお答えくださった。
非常に長丁場の舞台を終えてから、この「ど素人」質問につきあってくださるのだから、申し訳ない気持ちでいっぱい。

葵太夫さんは、パリっと粋なモデルさんのような外見だが、友人の東太夫さんは、少々メタボ気味。
白いものも髪に混じるようになってきた。

国立劇場養成所出身のお二人だが、久しぶりに義太夫の募集があったと伺っていたので「新人の様子はいかがでしょう?」と聞くと、「残念ながら、応募が少なく、追加募集をすることに・・・」とのお答え。

先日拝読した「仏果を得ず」の本のことを引き合いに出し、「葵太夫さんが、義太夫のことをぜひ小説に」と提案。
今までも、歌舞伎の裏話の記事で、葵太夫さんのHPが、そっと(!)引用されていた経験がおありだったとか。

お二人とも、熊谷に公演にいらしたことがあったそうで、有名な義太夫狂言「熊谷陣屋」のこともあり、熊谷寺にタクシーで行ったところ、境内に入れず、そのままタクシーで戻ってきました。というお話などなど。

舞台のあと、楽しいひとときを過ごし、上野から無事に帰宅。