leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

ゴールデン・スランバー

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー


年の瀬、それなりに大掃除に励んでいるリーフですが、この本について、書き逃すのも後悔しそうなので。
伊坂幸太郎の新作です。
仙台を訪れている金田首相が暗殺され、主人公が、ケネディ大統領暗殺時のオズワルドのように、犯人に仕立てられて逃げ惑うストーリー。
明らかに濡れ衣なのですが、それを理解してはもらえそうになく、巨悪に翻弄されるばかり。
パキスタンのブット元首相暗殺のニュースもあったばかりでしたね。
地元なので、昔の友人に助けられつつ、そして巻き添えにしつつ展開するのですが、台詞一つ一つが「立っている」。
歌舞伎を観て、眠くなってしまうのは、このストーリー展開に比べ、まどろっこしいところがあるからだと強く思った次第です。
台詞一つ一つに含蓄やくすっと笑える何かがないと、おもしろくないのです。
たぶん、映像になりやすい本だと思えます。