「外務省のラスプーチン」と称された佐藤優氏が巻き込まれた「国策捜査」の顛末が文庫本になっていたので、月曜から読み始める。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
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彼の記憶力には感服。映像での記憶を手がかりに、検察に聴かれたことを的確に答え、それをまたこのように一冊の著書にしたてる技。
そして、冷静にその時々のプライオリティー(ルール)を定め、ブレを生じさせないように行動を取る。
全ては、情報開示が認められる2030年にならないと解明されないこともあり、もどかしさが残るものの、そのときまで当事者がどれだけ残っているのだろうか。
ノンキャリでもここまで忙しく国家に尽くした挙句がこの仕打ち。
今、外務省に残っている者は、枕を高くして眠っていられるのだろうか?
検察庁の「職人」が、今のところ順調に歩んでいることがわかる、文庫版ならではの後日談も秀逸。
全て実名で語られる、ほんの少し前の史実。