- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2004/09/29
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中学1年生のとき、担任は男性の新任教師(社会科)だった。
授業も生徒指導も未熟で、尊敬からは程遠い存在だった。
唯一の記憶と言えば、黒板にこの「西部戦線異状なし」という映画のタイトルを板書したことだ。
それから数十年。ようやくその完全版をBSで放映されていたので、ハードディスクに録っていたが、観る機会を得た。
第1次世界大戦時のドイツとフランスの戦いを描く。
アメリカで作られたので、「ドイツ兵がなぜ英語を?」という違和感が募るが、冒頭の教師が熱狂的に学生を戦場へ向かわせる場面、足を切断しても指が痛いと訴える傷病兵、休暇で故郷に帰り、学校へ戻るが、現実を知らぬまま未だに戦場に送り出している恩師に絶望する場面、戦友をかつぎ、戦地病院に担ぎ込むが、その戦友が死んでいたことにようやく気づく場面。
観終わってようやく中1のときの担任の意図がわかったような気がする。
彼は戦場に送らないで済む平和時の教師でいたかったのだ。
しかし、防衛大学を卒業し、現在、自衛隊幹部として活躍しているクラスメートの存在を、彼は知っているだろうか?
映画評は、多くのブログ等で語られています。
今回は映画との個人的な関わりについて書かせていただきました。