leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

最期の手紙

以前お世話になった塾で講師として勤められていた(一人は現職)、お二人と久しぶりの再会。
私が辞めてから講師となられた方も同席されたので、4人でランチ。
初対面の方から「こんなものを持ってきたのですが」と雑誌「ゆうゆう」4月号を見せていただいた。
そこには「最期の手紙」という読者公募の結果が掲載され、特別賞に、目の前に座っていらっしゃる方のお名前が。
7年前にご主人を亡くされ、その3ヶ月前に、ご主人がご家族に託された本物の手紙と、ご本人(奥様)の応募動機が掲載されていた。
「ぜひコピーをいただきたい」とお願いしたところ、持ち合わせがあったようで、頂けたので、帰宅後、じっくり拝読。
そこには、「愛する○○ 愛する△△ 愛する□□ 愛する◇◇」 という書き出しで、3人のお子さんと妻に対する呼びかけで始まっていた。
心ならずも病気で死期を悟られたご本人の無念、お子さん一人ひとりに対する成長の変化をつぶさに表現され、今後、家族で力を合わせるようにとのメッセージが託されていた。
選者の瀬戸内寂聴さんの選評では、「(今回の企画で最期の手紙を想像で書かれた方が多い中)本物の手紙があるといいなと思っていたのです」と、この手紙の価値を高く評価されていた。
いろいろな方との出会いがある中、久しぶりに印象的な出会いだったな。