職場の大学では、Web上で、その年度の授業の履修登録を行うらしい。
もう新年度の授業も始まり、院生②が、「授業に行ってきます」と教室に向かったが、「誰もいませんでした」と研究室に戻ってきた。
「大丈夫なの？」「これで単位が取れなかったら、おかしいよ」と、思わずつぶやいたら「学生課に行ってみます」と席を立った。
戻ってくると「それどころじゃありませんでした。『履修登録がされていない』と言われたんです。卒業できないところでした」と意外な展開に。
彼はすでに履修登録は、学部で４年、院生の２年目なので、６回目のはず。パソコンに精通しているはずの彼でさえ、履修登録にミスがあったらしいのだ。
確かに、大学というところは、自己責任で行動を迫られる場面が多く、少しのきっかけで「この単位はもういいや」と落としてしまうことがある。
今は、春に就職活動をしなくてはならず、履修登録まで十分考える余裕もないのかもしれない。
彼は「まだ間に合いそうです」とのことだったが、Web上で登録した「つもり」になっていて、最終的に破綻をきたすことのないように。
でも、親世代には、いくら注意しろといっても、わからない世界だろうから、的確なアドバイスができないところも、どうにも歯がゆいところである。
