leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

女の一生

NHK・BS2で杉村春子さん主演の「女の一生」が放送されていたので、録画して半分くらい観た。
昭和43年の舞台中継らしい。モノクロでした。
北村和夫さん、加藤嘉さんなど、文学座の著名な俳優が出演している。
しかしびっくりしたのは「女の一生」というだけあり、主人公布引けいが少女時代から描かれており、当然「痛い」杉村春子の少女時代や北村和夫の学ラン姿を観ることになった。同じ役者とはしばらく信じられなかった。
声を張り上げ、オーバーアクションで若さを出しているのだが、これが文学座の「王道の芝居」なのだろうか?
歌舞伎の世界でも、年齢を超越した役者が演じる若い人物が登場することは多いのだが、新劇と言われるリアリティを追求するはずの演劇空間で、この不自然さにはびっくりなのだ。
晩年まで、杉村春子さんは、この「女の一生」と「欲望という名の電車」を当たり役にしていたそうだ。
どちらもじっくり観たことはないのだが、「痛さ」は変わらないのだろうか?
文学座太地喜和子さんがいたらな〜。