leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

留年が心配で自殺の波紋

高崎経済大学で、ゼミの課題に負担を感じ、自殺した女子大生に「指導が行き過ぎ」と担当准教授が懲戒免職の処分があった。
これは、いくつかの問題を含んでいる。
懲戒免職という処分は、今までの准教授の行動にも問題があり、それを加味しての処分と思われるが、全貌が公表されていないので、処分が少々唐突に思えた点。
留年が心配で自殺までするというのは、今ドキの学生の心身共のひ弱さの表れではないか。学生のためを思うある意味「厳格な教育」にブレーキがかかってしまうであろう点。
大学の経営を考えると、特に私学など、ますます低学力化した学生も取らざるを得なくなる。「教育」の成功者である大学教育者の望む大学教育の水準と、現実の大学教育が益々乖離していくことが予想される点。
今までもこういう事件が公表されなかった事例は数多くあるだろう。なぜ今回だけこのように取り上げられたのか、その背景も知りたい。
そして、リーフと同じ世代が学生の親となり、「家庭での協力」が大学の期待とかけ離れた「とんでも親」が多数派となりつつあるところ。
ゆとり教育で育った学生があと10年は大学生の主流となる。レポートをまとめる能力は総合学習等で上がっていることが期待できるものの、高校程度の学力というスタートラインのばらつきに、上級生やリタイヤ教師による補講で補っていくことが必要なのであろう。