leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

「罪と罰」ようやく下巻へ

ドフトエフスキー作「罪と罰」を読み始めて、もう何日経つのだろう?
上巻を100pほど読み終えたとき、ロシア人の「変名」にどうにも我慢ができなくなり、登場人物の表を作りながら、最初から読み直した「ハンデ」があるものの、ここでようやく下巻に突入することができた。
老婆殺しという罪を犯した主人公ラスコーリニコフが、その犯罪を隠し通しつつ、彼を取り巻く人々をどんどんと意外なもつれに引き込むというストーリー。
とはいえ、日数は遅々として進まず、ほんの数日の出来事を、彼の心象風景、それぞれの発言(理路整然として、誰の発言も数ページ文字で埋め尽くすような)とも、緻密な描かれ方なのである。
最近のベストセラー小説のような、1行の半分あるかないかのような会話が交わされるような文体ではない。見開きの文字量が、その3倍はありそうなのだ。改行なんて、最低限。訳者の選び方がいけなかったのかな?今回は、新潮文庫版だけど。
前回のブログに書いたときは「夏の登山」と評したが、これは本当に手ごわい相手だ。
もう少し、登場人物表を手元に置きながら、この登山、続けます。