leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

こんなときに歌舞伎?

新聞販売店の歌舞伎ペア・チケットプレゼントが、今月も当たってしまった。9日か11日の夜の部に日時が設定されていた。
よく考えれば、11日が、姉の二人展のオープニングなので、その日をめがければよかったものの、第1希望9日、第2希望11日で応募してしまい、幸か不幸か、9日が「ご当選」。
9日であれば、トリニティさんが同行してくれるという。お仕事はもちろんお休みに。
6月の歌舞伎座・夜の部のトリでは、ご贔屓の葵太夫さんも出演される。他にめぼしい役者がいるかどうかもわからず、とにかく、4時に歌舞伎の書籍専門店奥村書店で待ち合わせ、歌舞伎座にGO!
初めの舞台は、幸四郎さんと福助さん出演、長谷川伸作の新歌舞伎。長谷川伸って、「瞼の母」とか、新国劇で有名だったはず。この舞台も、女性が自分の思いを伝えきれないまま、自害するしかなく、それを知った男が、敵を討つという何ともやるせない話。
今どき、「新歌舞伎」って、野田、蜷川、三谷さんの歌舞伎があれだけ評判を取っているわけだから、「新劇」のような枠組みの用語のように思える。
菊五郎さんと仁左衛門さんの「身代座禅」は、菊五郎さんの「バカ殿ぶり」、仁左衛門さんの珍しい女形(山の神)の怪演で、笑わせてもらった。
最後の「二人夕霧」は、葵さんをシンにして、3人の義太夫さんと、三味線を弦で弾く浄瑠璃が聞かせどころ。なんだけど、役者が今ひとつ地味なので(梅玉さん、魁春さん、時蔵さん)最後まで観ずに席を立ってしまうかたも。もったいない。
「旅行前だというのに、なぜこんなときに歌舞伎なの?」という非難を背に、改修前の歌舞伎座にあと何度足を運べるか、と名残惜しさで帰路に着きました。