leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

体操ニッポン!

夜、9時過ぎ、夕飯の支度をしている頃。テレビのチャンネルを「熟年離婚」に合わせようかと思ったが、あの展開にちょっと滅入るのはカンベン。ということで、CMの入らない、NHK・BS-1での体操世界選手権をつけていた。

フーン。富田選手と水鳥選手が出ているのね。二人とも地味ーッな顔立ちで、アピール度は少ない。「きれいな体操」が身上らしいが、玄人でないと、その違いがわかりにくい。

最初のあん馬で次々と選手が失敗していく中、無難にまとめた日本選手。でも、きっと優勝はどこか他の国の人。と、テレビに注目せず、夕飯の準備をしていた。

食べる頃に、最後の種目の鉄棒。「これが決まれば優勝です。ワン・トゥー・フィニッシュも」。エーッ、そんなことになっていたの?

富田選手の鉄棒だけ見たんだけど、最後は右足を大きく出してしまい、「これで優勝?」と中抜けしてしまった私には、とっても意外な結果。

でも、喜んでいる本人と表彰を見て、「体操ニッポン」という時代を知っている世代からは、不思議な気分。

プロ・アマも含めて、各スポーツはそれなりにがんばっているが、世界一を争える競技は注目され、それが遠のくと、ファンも冷める。企業論理と似ているところもある。世界シェアを争えなくては、製品の開発価値がないというような。

浅田真央ちゃんが優勝したフィギュアスケートのように、「怖いもの知らず」という頃が、選手心理としてはいちばん有利なのかもしれない。