leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

ゼロ

 堀江貴文の「ゼロ」を、図書館予約をしてようやく拝読。

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

 釈放後の1作目だったこともあり、収監中に心に秘めていた思いが一気に吐き出されたかのような充実した内容。

掛け算ではない、足し算の人生を。

ということは、結局「コツコツのススメ」? とも受け取れるが、それでもスピード感を持っての決断、自分が動くことで得る自由の重要性、

『心の中に「好き」の感情が芽生えてくる前には、必ず「没頭」という忘我がある』

『自立の先にあるつながりー孤独と向き合う強さ』など、実になる文章が綴られている。

苦しい体験を乗り越えて、弱みまで見せることのできた「強さ」に、ゆらぎはまったく感じられない。

スーパーの女

 ケーブルテレビで伊丹十三特集の折に録画してあったもの。

スーパーの女<Blu-ray>

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 宮本信子さんの演技はオーバーな印象だが、橋田寿賀子ドラマがセリフの多いことと同じで「これくらいやらなきゃ、視聴者にはわかってもらえない」ということか。

久しぶりに会う専務(津川雅彦)と再会した途端、盆踊りみたいなのを二人で踊って悦に入っている。何か不自然。

悪役や個性派俳優が見事に「ステレオタイプ」。

吃音の若者など、彼の痛みにどこまで寄り添っているのか。

エピソードも「あるある」だけど、「よくある」。

大手のスーパーしか流通機構が機能していない現状で、地方のスーパーは最後の生き残りをかけているところだろう。

伊丹夫妻の「イケイケ」時代だったんだなぁ。

休日をメリル・ストリープで

 久しぶりの休日、溜まっていたビデオを、棚卸したら、偶然メリル・ストリープ特集に。

 

セックスレス夫婦が危機を回避するまで。

メリル・ストリープトミー・リー・ジョーンズと夫婦を演じ、スティーブ・カレルがカウンセラー役。

休暇を取って、1週間以内に結果を出さなくてはいけない。高いカウンセリング料金。

想定内のストーリーでした。

31年目の夫婦げんか [DVD]
 

 財産持ちの妻(メリル・ストリープ)の夢を叶えようと、夫(ヒュー・グランド)が専属ピアニストを見つけ、ボイストレーニングを始める。

妻は、自分の才能を疑わず、カーネギー・ホールの舞台を予約。

招待された軍人と知り合いの客席で、リサイタルは成功???

夫(ヒュー・グラント)の気持ちがイマイチ不可解。なぜそこまで妻に協力する気持ちになったのか? 夜な夜な外出していたのに。

ピアニストの覚悟もなぁ。自分の経歴にプラスに働くかマイナスになるか、大きな賭けだったはず。

実話で、このコンサートの1か月後に彼女は亡くなっている。

マダム・フローレンス!  夢見るふたり [Blu-ray]

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『なぎさホテル』伊集院静

 

なぎさホテル (小学館文庫)

なぎさホテル (小学館文庫)

 

 逗子にあったなぎさホテル。

私も、元カレと一緒にランチを食べに行った覚えがある。

筆者は、夏目雅子さんと結婚する直前まで、ここに7年余り逗留していた。

懐の深いI支配人やY女史などのスタッフに見守られ、焦ることのないように絶妙なタイミングで声をかけ、「愚か者」の作詞やコンサートの演出で認められ、小説をモノにしていく。

小坪や鎌倉もたびたび登場し、関係者がすでに亡くなったであろう、夢のような得難い邂逅を綴っている。

今は、夢庵というファミリーレストランになっているらしい。

 

高峰秀子が愛した男

 

高峰秀子が愛した男

高峰秀子が愛した男

 

 図書館で予約して、高峰秀子関連の著書を追いかけています。

松山善三と結婚し、新婚当時は「逆格差婚」だったのですが、添い遂げて、二人の結婚生活も、晩年養女となった方の筆により、綴られています。

高峰秀子に見合う男なのか?」この問いに、生涯をかけて答えていた真摯な態度に、惚れていたのでしょう。

お互いの数少ない発言が紹介されており、「覚悟を持って愛しぬく」というスタンスが貫かれた結婚生活でした。

人間の証明」のシナリオコンテストに「プロ・アマ問わず」とあり、70代の松山善三が応募し、669人の応募作から当選したエピソードに、いちばん驚かされました。

晩年もさぞかし惚れなおしたのでしょうね。

 

 

待ってました! 熊谷

タイトルは「こうであったらいいな」という願望。

前日朝10時に、横浜高島屋の開店とほぼ同時に地下一階の食料品売り場でAUDREYを探す。幼馴染のマッチが、誕生日に何回かくれた貴重品。売り場ではいつも行列ができていると聞いていたので、覚悟していたら行列を発見。10人目くらい?
取扱商品一覧を拝見し、AUDREYのグレイシアの詰め合わせひと箱と5個入りを二箱ゲット。リュックに、本「銀河鉄道の父」「おらおらでひどりいぐも」とバザーでゲットしたピアスとキーホルダーを入れる。

当日になり、地下鉄に乗った途端、メールや電話が。「何が起こったんだろう?」

戸塚に下りて人並みを避けて電話をかける。くりちゃんもピキちゃんも話し中。

「きっと二人で電話をしているんだ」

とりあえず、崎陽軒の特製シュウマイを注文。3つ欲しいのに、2つしかないと言われ、仕方なく二つゲット。

JRは、宇都宮線に乗り込む。横浜から運よく座れた。

メールで、くりちゃんが風邪をひいたことを知る。キャンセルのお申し出だったが、もう引き返せない。「とりあえず、GO!」

大宮で乗り換え、熊谷に降り立つ。くりちゃん宅へ。

ピキちゃんの出迎えを受け、ご挨拶。ランチは、クリちゃん作のスバゲッティ。

アイスやコーヒーをいただき、「慈げんさんに行ってみる」ことに。

かき氷で有名な慈げんさんは、整理券が出るほどの人気店。行列を覚悟で、3時閉店を気にしつつ歩いて。懐かしい熊谷の街並み。

慈げんさんで、抹茶あずきと生イチゴをオーダー。オーナーの楽さんも奥さまもリーフのことを覚えていてくださり、感激。暖房された室内でいただくかき氷はあっという間に。

八木橋百貨店に行くというピキちゃんと別れ、マダムMのお宅へ。

先日、重い荷物を持たせたまま、横浜を歩き回ったお詫びをしたくて。

AUDREYと特製シュウマイをお渡しできた。

ノンアルコールビールとオードブルでのおもてなし。

いろいろなお話をして、4時半近くにおいとま。

熊谷駅の改札で電車案内をみると、あと2分で発車。走る。セーフ。座れた!

2時間揺られ、戸塚へ。マダムMからいただいた、ビールのチビ缶2本をお土産に。

充実、満足の熊谷でした。

 

『東大から刑務所へ』

 

東大から刑務所へ (幻冬舎新書)

東大から刑務所へ (幻冬舎新書)

 

図書館で予約していた。 熊谷の行きかえりの車中で読了。

お互いの生育環境、東大合格に至る学業、刑務所へ入るまでの軌跡、刑務所の日常、刑期を終えてから現在まで。対談形式で、「ここまで語っていいの?」と驚くべき内容。

大王製紙の創業者一族の三代目として育った井川氏。根っからのギャンブル好き、そして女性好き。現社長のクーデターの趣きもあったと語る。

ホリエモンは、「出る杭は打たれる」典型。理不尽な捜査、起訴など、「この際、まとめての恨みつらみ」を述べている。幸い、民間でのロケット開発に現在は傾注し、成果も出しつつある。

佐藤優氏の助言も大きかったようで、塀の中に一度いらした方同志の連帯意識は高そう。

井川氏の著書「熔ける」のお陰で、堀江氏の「ゼロ」の売り上げが2番手に甘んじたことまでぼやいています。