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leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

林隆三さんの訃報

林隆三さんが、6月4日に、お亡くなりになりました。
中学生の頃から、シャイな笑い方、声、たたずまいが好みでした。
『お荷物こ荷物』『天下御免』など、はみ出し者の役が印象的。
2012年4月に、横浜そごうで、宮澤賢治の童話を朗読してくださった会に参加できたことが、貴重な思い出。
ピアノの弾き語りを披露してくださる機会も多く、もっともっと役に恵まれるべきでした。

アンコール!!

 GWに、映画を観たいと思っていたら、WOWOWで放映していたので、録画して。

 

年金世代の合唱団で活躍していた妻。送り迎え役の夫。息子との関係もうまくいかない、うまく謝れない頑固ジジイ。

地元のコンサートで”True Color"を熱唱する妻の姿が愛おしい。

そんな妻のガンが悪化し看取りのあと、夫は喪失感に囚われ、ソファで寝起きする始末。合唱団の指導者が妻の遺志を継いで、合唱団に誘う。

一筋縄では合唱に加わらない主人公が、コンクールのあまりな仕打ちに耐えかね、舞台へ。一世一代のラブソングを歌いあげる。

 

私の亡くなった父も頑固でした。家族との意思疎通がままならず、よく声を荒げていました。

父を振り回した母は、「それがお父さんが望んでいたことだったから」と居直っています。生前にもっとよく話をするんだったと思います。

この映画のように「楽しむ」ことが下手な人は多いのかもしれない。

 

アンコール!! Blu-ray

アンコール!! Blu-ray

 

 

フランケンウィニー

 ティム・バートン監督の「ナイト・メア・ビフォア・クリスマス」と同じ作り。

アメリカでは、雷が身近なものなのかもしれない。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」もそうだし。

ペットのいる生活、地域でのイベントで有力者が権力を「誇る」。

「引きこもり」もどこの国でも問題になっている訳で…。

学校の先生は、昔かたぎを感じさせた。特に科学の先生。体育の先生は、まるで「太ったスー先生(ドラマGree)」? 

ストーリーは「次、どうなるの?」と予想できない展開で最後まで楽しめた。

雷になるとモノクロの恐ろしいこの映画の一場面が、アメリカの多くの子供たちに想起されているかと思うと「ディズニーの理想」とは対極のような気もするが。

 

恋歌(れんか)

 直木賞を受賞したことで、初めて知った著者の作品。

時代背景や主人公の生涯など、一切知らぬまま、読み始める。

 

明治時代、歌塾「萩の舎」を主宰する中島歌子という歌人の弟子「花圃」が、師匠が倒れたという知らせに駆けつけた。師匠の私室を整理していると、師匠の手記がみつかり、それがこの物語の核をなす。

 

江戸の池田屋という宿を営む娘(登世・のちの歌子)が、水戸藩の武士に見染められ、爺やと共に嫁入りする。

夫の遠慮(まさしく!)から、実の婚姻は結ばれていなかったが。

小姑「てつ」もなかなか打ち解けてはくれない。

日本史に強くない私でも、江戸時代の水戸藩徳川御三家であり、幕末に大きな影響力を持っていたことは知っていた。その水戸藩を二分するような争いが起こり、武家の家族まで悲劇に巻き込まれる。天狗党と諸生党の戦いである。

夫を一途に待ち続ける主人公。「爺や」や「てつ」も時代に翻弄されて・・・。

 

君にこそ恋しきふしは習ひつれ

さらば忘るることもをしへよ

 

本の帯にある一句だが、この思いが読後にひしひしと伝わる。

 

 

 

恋歌

恋歌

 

 

シュガーマン~奇跡に愛された男

ずっと観たかった1本「シュガーマン~奇跡に愛された男」をWOWOWで。

1970年頃、アメリカ・デトロイトでデビューしたロドリゲス

ボブ・ディランより高い評価を得ていたにも関わらず、2枚のアルバムのセールスは散々。

悲観したロドリゲスは、ステージが終わると同時に、拳銃自殺したという噂まで流れる。

でも彼は、日常に戻り、日雇いの建築現場でずっと働き、家族も増えた。

彼の音楽は、地球の裏側、南アフリカアパルトヘイト下で、爆発的な人気を博した。

彼の真実を求めて、リサーチしていくにつれ、90年代には、ロドリゲス南アフリカに迎えてコンサートツアーが開催され、全てソールドアウトに。

家族には、夢のような経験だったようだ。

しかし、当時は海賊版が横行し、アルバム売上は、ロドリゲスの元には入らない。

そして彼はアメリカでの日常生活に戻る。

 

ああ~、そんな奇跡って起こるんだ。

彼の魅力は、歌詞が秀逸なのだと。

アパルトヘイトの時代、南アフリカの白人も、あれほど抑圧され、情報が制限され、解放を待ち望んでいたのだ。

ロドリゲスに、ノーベル平和賞が送られてもいいのかもしれない。

 

 

昨夜は、朝日カルチャーセンター横浜で上野千鶴子さんの講演に。

 

ここの講座は概して高額で、足を踏み入れたことはなかったのですが、今回サバイバル料金が設定されていたので、初めて横浜ルミネ8階の中へ。

自己申告だったので、半数がこの制度を利用していたとか。

 

女性は良い方向に進んでいるというのは、根拠のない妄想

女性総合職は離職率が高い。

会社と心中しないこと

結婚したいという「人生リセット」は妄想

マルチプルインカム(多角経営)の勧め「百姓ライフ」

年収400万円が一人暮らしの分岐点

食っていける能力を養うために自己投資すべき。他人の役にたつことを志向して

エリート女は、夫がエリート男でないとガマンできない

エリート男は、働く女を選び始めた。

かわいいとは某かあなどられること by田中美津

手におえない女に男は萎える

女の大学進学先 医学部 法学部が上昇 3割を超える

スウェーデンでは育休中の賃金保障が9割

男の給与と婚姻率は比例している

少子化→日本人消滅の危機感が薄い。

シングルマザーは増えており、苦労している。そこに支援を「男いらずの社会を」

母親はロールモデルかカウンターモデルの二分化

夫を幼児化させてしまう女性。「もう一人の息子」に。

向かい合う関係を築いてこなかった「私はあなたのママじゃない」

そのあげく息子をマザコンにしてしまう

高齢男がモテるためのスキル 女の集まりで「ボクさみしい」=女にかまってもらえる。

「主人」という用語に敬意は含まれていない。濫用に悲観はしていない。

 

レオ・シロタ

 

日本を愛したユダヤ人ピアニスト レオ・シロタ

日本を愛したユダヤ人ピアニスト レオ・シロタ

 

 戦前から戦後にわたり、17年間も日本に滞在した世界的ピアニストの評伝。

彼の娘が、日本国憲法に、男女平等の概念をはっきりともたらしたベアテ・シロタ・ゴードン。

ヨーロッパでのユダヤ人迫害が、日本滞在のきっかけとなるのだが、日本ではユダヤ人の区別がつかなかったことが功を奏し、居心地のよい生活を送ることができ、今の東京芸術大学で、多くの日本人ピアニストを育てた。

コンサート活動も積極的に行い、日本でも客席が超満員の写真が掲載されている。

終戦直前の軽井沢滞在があまりに悲惨で、終戦後は、日本を離れアメリカに滞在。

お嬢さん教育の一環としてピアノのレッスンが流行ったそうだが、「自立する手立て」としても貴重だったという記述に感心。